一日一曲(1063)マッティオーリ、グリエルモ:前奏曲
本日は、没後100年( 1924年5月7日没)を迎えらえたアメリカの作曲家、グリエルモ・マッティオーリさんの曲をご紹介します。
マッティオーリさんは1857年にイタリア北部の街レッジョ・エミリアで料理人の家庭に生まれました。幼少期より音楽に興味をもち、子供の頃からオルガニストとして活躍されていたそうです。ところが、効率の小学校に通っていた時に、右手の小指をスチールペンでひどく傷つけ、指を切断せざるを得ないという不幸に見舞われました。それにもめげずにオルガニストやピアニストとして活動する傍ら、作曲も始められました。慈善助成金のおかげで、音楽高校のクラスで音楽の基礎を学ぶ機会に恵まれた他有名なオルガン製作者の工房でオルガンの知識を磨くことも叶いました。1881年の夏、ボローニャで作曲のディプロマ(満点と優等生)を獲得し、地元のフィルハーモニー管弦楽団アカデミーに編入された後、レッジョに戻り、そこで15年間、教育、作曲、オルガン演奏と活躍されました。1882年からは、市民音楽学校で歌唱、作曲、ピアノの教授を務め、後には校長にも昇進しました。1886年から1888年にかけて、盲人協会にオルガン学校を開くなど、慈善活動にも力を注がれました。
本日の曲はオルガンの小曲「前奏曲」です。少し物悲しいメロディが心に響いてきます。NMLにはオルガンの小品がいくつかしかありませんでした。大作も聴いてみたいところです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
マッティオーリ、グリエルモ:前奏曲