「オルガニスト」(山之口 洋 著)
内容(「BOOK」データベースより)
ドイツの音楽大学で教鞭をとるぼくに、一枚のディスクが持ち込まれた。
ブエノスアイレスで活動するというそのオルガニストの演奏は、超絶的な技巧に溢れ、
天才の出現を予感させたのだが…。
最上の音楽を奏でつづけるために神に叛いた青年、そして哀切な終焉。
バッハのオルガン曲の旋律とともに、音楽に魅入られし者の悦びと悲しみを描出する
第10回ファンタジーノベル大賞受賞作。
バッハのオルガン曲を中心に、クラシック音楽がたくさん出てきます。
特にバッハのファンの方にはオススメの本です、
以下、この本に登場するクラシック音楽を紹介します。(ページは単行本のページです)
●14~19頁
ハンス・ライニヒの録音ディスク1枚目の曲目
(ブエノスアイレスのサン・ドミンゴ教会での慈善演奏会の録音)
J.S.バッハ:われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV639
演奏:石丸由佳
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ニ長調 BWV532
演奏:Franz Hauk
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 ドリア風 BWV538
演奏:カール・リヒター
クープラン:小教区のオルガン・ミサ
●51~57頁
ヨーゼフ・エルンストとラインベルガー教授の論争のもととなった曲
J.S.バッハ:4つのデュエットBWV802-805
パイプオルガンの演奏
演奏:トン・コープマン
ピアノの演奏
演奏:スヴャトスラフ・リヒテル
●58頁
ヨーゼフとテオがオペラの演奏会で聴いた曲
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー
●77頁
テオが練習した曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 BWV1001 よりアダージョ
演奏:千住真理子
※ 以下の曲は作曲者名のみ出てきます。曲はわたくしの推測です。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
演奏:三浦文彰
バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタ
演奏:ジェルジ・パウク
バーバー:ヴァイオリン協奏曲
演奏:ギル・シャハム
●86頁
テオが音楽大学のコンクールで演奏した曲
J.S.バッハ:ヴァイオリンソナタ第1番 BWV1014
演奏:アルテュール・グリュミオー
●92頁
ライニヒの録音ディスク2枚目及び3枚目
※ 本文にはJ.S.バッハ:BWV802-805以外は作曲者名のみの情報。
2枚目(省略)
J.S.バッハ
ブクステフーデ
フローベルガー
J.S.バッハ
3枚目
J.S.バッハ:4つのデュエット WV802-805(すでに上でご紹介しています)
(以下省略)
クープラン
J.S.バッハ
J.S.バッハ
●99頁
J.S.バッハ:マタイ受難曲(話の流れで触れられた曲)
演奏:ニコラウス・アーノンクール
●104頁
本文に「5回目」と記述あり。そうすると、ディスクは5枚あることになる。
4枚目
演奏曲目、作曲家なにもなし。
5枚目
J.S.バッハ:6つのトリオ・ソナタ BWV525-530
●118頁
テオ自作のパイプオルガンで初めて演奏された曲(演奏者:マーリア)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV846
演奏:石丸由佳
●125頁
ラインベルガー教授の演奏会で演奏された曲
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ハ短調 BWV546
演奏:Michel Block
●149頁
本文で触れられた曲
J.S.バッハ:神よ汝の慈悲によりて BWV600
演奏:David Goode
J.S.バッハ:6つのシュープラー・コラール BWV645-650
演奏:Wolfgang Stockmeier
●179頁
ハンス・ライニヒの演奏会(ローデンブルク)
J.S.バッハ:ファンタジア ハ短調 BWV906
演奏:Yoann Leztnik
(途中何曲か演奏されていますが、作曲者等何も手掛かりないので省略)
J.S.バッハ:BWV546(すでに上でご紹介しています)
●211頁
復活したヨハン(ハンス・ライニヒ)の演奏
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533
演奏:David Goode
●230頁
ハンス・ライニヒとマリーアの連弾
プーランク:エレジー
(2台ピアノ版)
演奏:カティア・ラベック & マリエル・ラベック
●234頁
ハンス・ライニヒの最後の演奏会
J.S.バッハ:コラール・パルティータ《ようこそ、慈悲あつきイエスよ》BWV768
演奏:カール・リヒター
J.S.バッハ:「バビロン川のほとりに」BWV653b
演奏:ヘルムート・ヴァルヒャ
J.S.バッハ:BWV639(すでに上でご紹介しています)
J.S.バッハ:「パッサカリアとフーガ ハ短調」BWV582
演奏:ヘルムート・ヴァルヒャ
●259頁
ヨーゼフが奏でていた音楽
リスト:バッハの名による前奏曲とフーガ
演奏:チャーリー・オールセン