一日一曲(1235)コルネリウス、ペーター:アヴェ・マリア
本日は、生誕150年(1824年12月24日生)及び没後100年(1874年10月26日生)を迎えらえたドイツの作曲家、ペーター・コルネリウスさんの曲をご紹介します。
コルネリウスさんはドイツ西南部の街マインツで生まれました。少年時代からヴァイオリンを弾き、歌曲の作曲をしており、1841年からは本格的に音楽の勉強を行いました。1844年から1852年まで、おじで画家のペーター・フォン・コルネリウス(1784年~1867年)のベルリンの家に身を寄せ、その間にアレクサンダー・フォン・フンボルトやグリム兄弟、フリードリヒ・リュッケルト、フェリックス・メンデルスゾーンら、同地の文化人と拘留されていたそうです。1842年にリストを訪問した後、1852年に「未来の音楽」、別名「新ドイツ楽派」と関わりを持つようになり、最終的にリストとワーグナーの熱心な支持者となりました。
作品は100曲程度と少ない方で、その大部分がヴァイマルに在住していた期間(1852年 – 1858年)に書かれています。オペラは未完の作品を含めて3曲遺されました。大部分の曲は声楽曲・合唱曲です。
本日はその声楽曲の中から、「アヴェ・マリア」をご紹介します。多くの作曲家がこの曲を創られている中で、コルネリウスさんもその輪に加わりました。シューベルトやグノーの曲が有名ですが、本曲はそれに負けないくらいの魅力があります。最初の「アヴェ・マリア」の部分が印象的です。落ち着いた中にも堂々とした佇まいの聖母マリアの姿が目に浮かんできます。隠れた名曲の一つではないでしょうか。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
コルネリウス、ペーター:アヴェ・マリア