一日一曲(362)なかにしあかね:歌が生まれる
本日は6月1日にご紹介した、イギリスの作曲家バートウィッスルさんのお弟子さんの曲をご紹介します。
なかにしあかねさんは、芸大卒業後イギリスにわたり、テノール歌手である夫辻裕久さんとともに渡英し、研鑽をつまれたそうです。現在は神戸女学院大学音楽学部教授、宮城学院女子大学非常勤講師として活躍されていらっしゃいます。
テノール 辻裕久 作曲家/ピアニスト なかにしあかね OFFICIAL WEB SITETE
本日の演奏はソプラノとテノールの二重唱ですが、合唱曲としても広く歌われているようです。というか、あたたかい気持ちにしてくれる歌です。どこまでも澄み切った青い空と爽やかな風を感じるような音楽です。
本曲は2008年の作品ですが、なかにしさんは、東日本大震災後の2011年6月に以下のような論文を書かれていらっしゃいます。
論文の最後は次のように締めくくられています。
「人はなぜ歌うのか」の答えは、歌う人の数、歌う歌の数、歌う時の数だけある。それが人を生かすものであってくれるように心から願いながら、私は、歌をうたうということについて考え続ける。
演奏は、夫婦及び義姉(辻裕久さんのお兄様のパートナーの佐竹由美さん。2022年3月4日に逝去されたとのことです。ご冥福をお祈りいたします)という、音楽一族でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)