一日一曲(744)ボッタームント、ハンス:パガニーニの主題による変奏曲(特集:21/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その21です。本日はチェロ独奏曲をどうぞ。

 作曲者のハンス・ボッタームントさんは、1892年生まれのドイツのチェロ奏者兼作曲家です。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者として活躍されたそうです。1949年に57歳の若さで亡くなられました。

 本曲ですが、3分11秒あたりからのピチカートと併用した変奏が面白かったです。ほかの曲では余り聴かれない変奏で、ボッタームントさんの独創が光っています。全体的にチェロの特性が十二分に発揮されている曲でして、さすがはチェリストの作品と唸らされます。曲の最後もピチカートで静かに終わるところが、これまた印象的です。大体派手に立ち回って終わるような曲が多いのですが、余韻のある味わい深い終曲です。

 本曲は、チェリストのヤーノシュ・シュタルケルさんの編曲版とのことです。原曲はどうだったのか、どのように編曲されたのかはよく分かりませんでしたが、興味深いところです。本日は、シュタルケルさんの演奏でどうぞ。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ボッタームント、ハンス:パガニーニの主題による変奏曲(編曲者の演奏)

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