一日一曲(1329)アルフテル、エルネスト:ピアノソナタ「ドメニコ・スカルラッティへのオマージュ」
本日は、スペイン8人組特集の第3回です。本日は昨日の作曲家の弟にあたる、エルネスト・アルフテルさんの曲をご紹介します。
エルネスト・アルフテルさんは1905年、作曲家のお兄さんの誕生から5年後に、お兄さんと同じくスペインの首都マドリードで生まれました。13歳のときから作曲を始め、自作のピアノ三重奏曲を同郷の大作曲家であるマヌエル・デ・ファリャに送ったことからファリャとの交流が始まり、以後長く師事しました。1934年にセビリア音楽院の教授に就任し、後進の指導も含めて活躍されましたが、ポルトガル出身のピアニストと結婚した関係で、スペイン内戦を避けてポルトガルに移住、1954年までリスボンに居住し、そちらで活動をつづけられました。お兄さんの死去から2年後にあたる1989年に、マドリードで亡くなられました。
本日の曲はピアノソナタ「ドメニコ・スカルラッティへのオマージュ」です。イタリア出身ですが、マドリードで没するなどスペインにゆかりのある鍵盤楽器音楽の大家、ドメニコ・スカルラッティに敬意を示した作品です。スカルラッティ風の技巧的な動きが目立ち、旋律も華やかです。「ピアノソナタ」という題名になっていますが、演奏時間は約6分で単一楽章なので、「ソナチネ」の方が題名的にはしっくりくるかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アルフテル、エルネスト:ピアノソナタ「ドメニコ・スカルラッティへのオマージュ」