一日一曲(1333)レマーチャ、フェルナンド:ピアノ四重奏曲

 本日は、スペイン8人組特集の第7回です。本日はフェルナンド・レマーチャさんの曲をご紹介します。

 レマーチャさんは1898年にスペイン北東部の街トゥデラで生まれました。故郷でヴァイオリンを学んだ後、マドリード音楽院に進学し、ヴァイオリンと作曲を学びました。1923年にローマに留学して研鑽を重ねました。1928年に帰国し、ヴィオラ奏者として活動する一方、映画音楽の作曲などでも活躍されました。1930年にスペイン8人組の結成に参加し、活動の幅を広げますが、スペイン内戦の影響を受け、故郷トゥデラに戻り、以後1950年代まで作曲の筆を断ってしまいました。1957年にパンプローナのパブロ・サラサーテ音楽院の教授に就任し、そこからようやく活動再開となりました。1973年にナバラ大学から名誉博士号を贈られ、1982年にはスペイン国家音楽賞を受賞しています。1984年に85歳で亡くなられました。

 本日の曲はピアノ四重奏曲です。1933年、作曲者35歳の時の作品です。伝統的な3楽章形式で書かれていますが、全体的に荒々しい表現が多く、それが大きな特徴となっています。ちょうど8人組としての活動が最盛期の時代の作品ですから、希望や意欲といったものが前面に出て強い表現となったのかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
レマーチャ、フェルナンド:ピアノ四重奏曲

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