一日一曲(1401)セーチェーニ、イムレ:私たちの最後のワルツ

 本日は、生誕200年(1825年2月15日生)を迎えらえたオーストリアのアマチュア作曲家、イムレ・セーチェーニさんの曲をご紹介します。

 セーチェーニさんは本職は外交官・政治家でして、名門の貴族の家柄に生まれ、ご自身も伯爵として活躍されました。ビスマルク政権時代にはベルリンのオーストリア大使の要職を務められました。1873年のオーストリア皇帝ビスマルクの三皇同盟の署名時にも立ち会われたほか、1884年のコンゴに関するベルリン会議ではオーストリアを代表しています。また、ハンガリーの国会議員としても活躍されました。
 作曲家としては、アマチュアながらポルカやワルツなど多数の作品を作曲、出版もされたそうです。大作曲家にして伝説のピアニストであるフランツ・リストや、ウィンナーワルツの大家ヨハン・シュトラウス2世など、錚々たる音楽家と親交を結んでいらしたそうです。リストはセーチェーニさんの作品「序奏とハンガリー行進曲」を編曲しなおし、セーチェーニさんに兼点されています。

 本日の曲は4手ピアノ曲「私たちの最後のワルツ」です。1894年、イムレさん69歳の時の作品です。本曲はオリジナルの手書きの楽譜が保存されているそうです。本作品がイムレさんの最後の作品となりました。題名からも、これでおしまいにしようと考えられたのかもしれません。曲は湿っぽさはみじんもなく、いたって軽快で明るい雰囲気で満たされています。4年後にセーチェーニさんは73歳で亡くなられました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
セーチェーニ、イムレ:私たちの最後のワルツ

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