一日一曲(1316)サンマルティーニ、ジョヴァンニ・バッティスタ:オーボエソナタト長調
本日は、没後250年(1775年1月15日没)を迎えらえたイタリアの作曲家兼オルガニスト、ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニさんの曲をご紹介します。
サンマルティーニさんは1700年にイタリアの北部の都市ミラノでフランス人オーボエ奏者の息子として生まれました。お父様はイタリアに定住され、活躍されたそうです。1728年から長年にわたり聖エンティエロ修道会の楽長を務め、早くから名声を得ました。イタリアを超えてもかなりの名声を得、ロンドンとパリで作品が出版されていたそうです。ミラノでは非常に尊敬され、作曲家、オルガニストおよび指揮者として1775年に亡くなるまで活発に活動されました。70曲を超える交響曲、約200曲にも及ぶ室内楽曲など、実に多くの作品を遺されています。ただ、失われてしまった作品も数多いとのことです。グルックの恩師と言われ、ヨハン・クリスティアン・バッハに影響を与えたことでも知られています。頭文字が共通するために、同じように多作家だった兄ジュゼッペ(1695年~1750年)と、しばしば混同されている、とのことです。
本日の曲はオーボエソナタト長調です。お父様のお得意の楽器が主役の曲ですを受けて明るく躍動する第2楽章が続き、第3楽章は一転もの悲し気な雰囲気に包まれます。最後の第4楽章は快活にオーボエが動き回り、終曲となります。オーボエの音色によくマッチした曲だと感じます。本日は伴奏部分はギターが受け持っています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
サンマルティーニ、ジョヴァンニ・バッティスタ:オーボエソナタト長調