一日一曲(1374)ラフォーセ、アンドレ:4本の為のエチュード
本日は、没後50年(1975年3月8日没)を迎えらえたフランスのトロンボーン奏者兼作曲家、アンドレ・ラフォーセさんの曲をご紹介します。
ラフォーセさんは1890年にフランス中北部の街マルリー・ル・ロワで音楽家の家庭に生まれました。トロンボーンを学び始め、1908年に国立音楽祭で一等賞を受賞するまでになりました。1920年頃にオペラ・コミック座で、その後パリ・オペラ座でもトロンボーン奏者として活躍したほか、ラムルー管弦楽団のソリストとしても活躍されました。国立音楽院の教授職も長年にわたり熱心でありました。ラフォーセさんの書かれたトロンボーンの教則本はトロンボーンを学ぶ者のバイブルとなっています。5歳下の弟も1928年から1950年代半ばまでボストン交響楽団で第2トランペットを担当した名トロンボーン奏者として活躍されました。
本日の曲はトロンボーン四重奏曲「4本の為のエチュード」です。約5分の短い曲ですが、きりりと締まった曲です。簡単そうに聴こえますが、各パートに頻出するスラーは、難易度の高いものばかりだそうです。技術と歌心とを両立させるのが至難の業とのこと。本日はそれをクリアした名演奏でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ラフォーセ、アンドレ:4本の為のエチュード