一日一曲(1375)ハッレーン、アンドレアス:交響詩「死の島」

 本日は、生誕100年(1925年3月11日生)を迎えらえたスウェーデンの作曲家、アンドレアス・ハッレーンさんの曲をご紹介します。

 ハッレーンさんは1846年にスウェーデン南西部の街ヨーテボリで生まれました。音楽教育はほとんどドイツでうけられたとのことです。幼少期からドイツに出られていたのでしょう。ドイツで作曲家や指揮者としての地歩を固めた後、1885年頃にスウェーデンに戻り、活躍を続けられました。後年はストックホルム音楽院で作曲の教授として後進の指導にもあたられたそうです。

 本日の曲は交響詩「死の島」です。本曲は恐らくスイス出身の画家アルノルト・ベックリン(1827年-1901年)の代表作の絵画「死の島」をモチーフにしたものではないかと思います。絵画「死の島」は他にもラフマニノフの交響詩が有名ですが、幾人かが同様に作曲していらっしゃるようです。”死の島””というタイトルからは、さぞおどろおどろしい絵画や曲を思い浮かべるかもしれませんが、元々の絵は確かに暗い水辺の向こうに浮かぶ荒廃した岩の小島が描かれていますが、さほど陰鬱さを感じません。ベックマンさんの絵の主題は、とある解説では『文明から隔絶した孤独な「死の島」は、聖域としての自然であり、画家のペシミズムと文明への嫌悪感、無常観をよく現している。』とのことですが、ハッレーンさんの曲はどちらかというと希望がだんだんと満ちてくるような明るさと温かさの方が強調されているように聴こえます。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハッレーン、アンドレアス:交響詩「死の島」

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