一日一曲(1474)ホーナー、ジェームズ:タイタニック組曲
本日は、没後10年(2015年6月22日没)を迎えらえたイギリスの作曲家、ジェームズ・ホーナーさんの曲をご紹介します。
ホーナーさんは1953年8月にカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれました。、英国王立音楽アカデミーにおいて著名な現代音楽作曲家であるジェルジ・リゲティの元で作曲を学びました。その後南カリフォルニア大学にて学士号を習得、さらにUCLAの大学院に進み、修士号を取得しました。UCLAで教鞭をとっていたロジャー・コーマンに見出され、映画音楽の道に進むことになり、『ジュラシック・ジョーズ』、『赤いドレスの女』、『モンスター・パニック』、『宇宙の7人』などを作曲しました。その後、ジェームズ・キャメロンの作品、『エイリアン2』、『タイタニック』、『アバター』の作曲も手掛けました。教育法面では、出身校UCLAで音楽理論を教えいらっしゃいました。シンフォニックなものからのジャズ風のものまで幅広いスタイルを駆使した作風には定評がある反面、自身の過去の作品やクラシック音楽といった既成曲との類似を指摘される事が多々あるとのことです(代表的なものは『ミクロキッズ』とニーノ・ロータ作曲の『アマルコルド』(ロータの遺族に権利金が支払われた)、『アメリカ物語2/ファイベル西へ行く』とレナード・バーンスタイン作曲の『ウエストサイド物語』(似過ぎているという理由で書き直しを要求された)、『ウィロー』とシューマンの「ライン」、『エイリアン2』や『今そこにある危機』とハチャトゥリアンの『ガイーヌ』のアダージョなど)。2015年6月22日、ホーナーさん自身が操縦していた飛行機がカリフォルニア州にあるロス・パドレス国立森林公園内に墜落、61歳で亡くなられました。第70回アカデミー賞歌曲賞・作曲賞・ゴールデングローブ賞受賞(1997年度)、第55回ゴールデングローブ賞作曲賞・主題歌賞・サテライト賞受賞(1997年度)など、数々の栄養に浴されていらっしゃいます。
本日の曲は、「タイタニック組曲」です。映画「タイタニック」の音楽をご自身で編集されたものです。先に書いた1997年度の数々の賞は映画「タイタニック」のものです。映画として超有名な「タイタニック」ですが、それを支えている一つの大きな要因はホーナーさんの曲にあったことは間違いありません。本映画の中の音楽の「良いとこ取り」の本組曲、コンパクトに本映画のBGMのすばらしさを伝えてくれています。61歳の若さで事故死で亡くなられたホーナーさんですが、存命だったなら、ほかにどんな名作を世に送り出していたか・・・。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ホーナー、ジェームズ:タイタニック組曲