一日一曲(1478)ルノー、エミリアーノ:オーロラ

 本日は、生誕150年(1875年6月26日生)を迎えらえたカナダのピアニスト兼オルガニスト兼作曲家、エミリアーノ・ルノーさんの曲をご紹介します。

 ルノーさんはカナダのケベック州で生まれました。母親からピアノのレッスンを受け、その後2年間ポール・ルトンダルでピアノの勉強を続けました。1889年から1890年までモントリオールのプチセミネールで学生合唱団のオルガニストおよびピアノ伴奏者として働きました。1897年にオスウィーゴのセントメアリー教会のオルガニストに任命されました。同年、ヨーロッパへの研修旅行に出発し、パリとベルリンを訪れています。1899年にカナダに戻った後、コンサートピアニストとして活躍し、「カナダのパデレフスキ」と称賛されました。1904年にマギル大学音楽院が設立と同時に教授に就任し、後進の指導にもあたられました。1907年にはアメリカのインディアナポリス音楽院でも教授職に就き、1911年までピアノ部門を率いました。1918年にディスクフォンピアノ法として出版した録音に基づいて、教師なしでピアノを弾く方法を開発、それを進化させた1920年の第2版は、「ルノーフォンピアノメソッド」と題されました。1921年にケベックに戻ってからは主に作曲に専念されました。生涯で約50の作品を遺されましたが、その大部分はピアノと声楽のための作品となっています。1932年10月に57歳の若さで亡くなられました。

 本日の曲はピアノの小品「オーロラ」です。イエローナイフやホワイトホースなどルノーさんの故郷のカナダではオーロラが有名ですが、恐らくルノーさんも幼少期からオーロラに親しまれていたのではないでしょうか。身近に親しんだ自然現象が、きわめて「自然」な形で音楽となっています。北の大地の空気感も伝わってきます。ロマンティックな曲想に癒される方も多い曲なのではないでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ルノー、エミリアーノ:オーロラ

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