一日一曲(286)ヘスラー:全ての長調と短調による360の前奏曲

 本日は、今年没後200年(1822年3月22日没)を迎えられたヨハン・ヴィルヘルム・ヘスラーさんの曲をご紹介します。

 ヘスラーさんはドイツの作曲家です。オルガニストやピアニストとしても活躍されたようです。1789年、ヘスラーさん42歳の時には、当時33歳のモーツァルトさんとオルガン対決をしていらっしゃるそうです。どんな曲で勝負したのでしょうか。結果も気になるところです。お互い自作を使ったのかもしれませんね。

 曲名の「全ての長調と短調による360の前奏曲」を聞いて、全ての長調と短調は24種類しかないのに360とはどういうことかと思ったのですが、曲を聴いて疑問は氷解。その調性で、短い15曲を作っているのです。最初のハ長調は演奏時間4分5秒ですが、それは合計15曲分の演奏時間。1曲20秒弱となります。24×15=360ということだったのですね。1日1曲弾くとちょうど1年で弾き終わることになります。
 珍しい曲ですが、総滅多に演奏されないでしょうし、されるような曲ではなさそうです。練習曲としてはちょうどよいかもしれません。まあでも、1度は聴いてみるのは良いでしょう。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/5783480

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