一日一曲(382)ハミルトン、イアン:ピアノソナタ第1番

 本日は、生誕100年(1922年6月6日生まれ)を迎えらえた、スコットランドの作曲家のイアン・ハミルトンさんの曲をご紹介します。

 ハミルトンさんは、18歳でエンジニアとして働き始めたそうですが、余暇に音楽の勉強を続け、25歳の時に奨学金を得て王立音楽大学に入学し、本格的に音楽の道を進むことになったそうです。晩学だったのですね。恐らく周囲にも音楽関係の人は少なかったのではないでしょうか。そんなハンディを物ともせず、かなりの数の作品を作られていらっしゃるようです。

 ピアノソナタは少なくとも3曲作曲されてらっしゃるようです。本日の第1番は1951年、ハミルトンさん29歳の時の作品ですが、20年後の1971年に改作されているようです。本日の演奏は1958年の録音ですので、初版のものとなります。比較できる改作後の演奏があるとよかったのですが、残念ながらNMLにはありませんでした。

 やや不協和な響きが主体となっている曲なので、耳ざわりはあまりよくなく、とっつきづらいかもしれません。
第1楽章の激しい表現や第2楽章の不気味な雰囲気が印象に残ります。第3楽章の最後、4分32秒あたりから最後までの部分、鐘が乱打されているような、豪華絢爛たる響きの中での終曲は、特徴的と思います。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハミルトン、イアン:ピアノソナタ

ハミルトン、イアン:ピアノソナタ(MP3ダウンロード)

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