一日一曲(422)イラーク:ピアノソナタ第2番

 本日は、没後50年(1972年1月30日没)を迎えらえたチェコスロバキアの作曲家兼指揮者、カレル・ボレスラフ・イラークさんの曲をご紹介します。

 イラークさんはプラハで生まれ、生涯の前半はプラハ音楽院の教授職やチェコスロバキア放送管弦楽団の首席指揮者としてチェコを中心として活躍されました。第2次世界大戦後の1947年、58歳の時にアメリカに移住し、81歳で亡くなるまで活躍されました。

 本日の曲はピアノソナタ第2番。1950年に作曲された曲です。第1番は1926年、イラークさん35歳の時に作曲されていまして、それから26年経ち、住むところも変わった中で第2番は作曲されました。第1番より幾分表現が穏やかになっている感じはしますが、それでも少し尖っている印象を受けます。ただし調性感がある音楽ですので、聴きやすいのではないかと思います。伝統的な急緩急の3楽章形式で書かれています。激しい情熱がぶつかる第1楽章、不安な思いを抱えた第2楽章の歌、そして一気に破滅に進んでいくような第3楽章。15分程度の比較的短いソナタです。ご堪能ください。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
イラーク:ピアノソナタ第2番

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