一日一曲(1459)ビゼー、ジョルジュ:歌劇「カルメン」より第1幕前奏曲

 本日は、没後150年(1875年6月3日没)を迎えらえたフランスの作曲家、ジョルジュ・ビゼーさん特集の5回目、最終回です。

ビゼーさんの代表作である歌劇「カルメン」は1873年の夏頃から着手され、1875年3月3日に初演が行われました。評判はあまり芳しいものではなく、ビゼーさんはこの作品が失敗であったと思うようになってしまいました。ヘビースモーカーであり、繰り返される喉の病気に苦しめられてきたビゼーさんは、この「失敗」で意気消沈し、ますます体調を崩してしまいました。1875年5月末に療養のためブージヴァルにある別荘へと赴きました。少し調子を取り戻したビゼーさんは5月31日にセーヌ川へと泳ぎに行きましたが、これが致命傷となりました。翌日の6月1日に高熱と痛みを発症し、さらに心臓の発作とみられる症状を併発、一時回復したかに思われたが、結婚記念日にあたる6月3日の早朝に襲った2度目の発作により、36歳の若さで帰らぬ人となりました。

 本日の曲は歌劇「カルメン」より第1幕前奏曲です。恐らく多くの方が一度は耳にしたことがある曲ではないでしょうか。ビゼーさんの代表作であり、歌劇の中でも最高けっさっくとして名高い曲です。初演での評判は芳しいものではありませんでしたが、ビゼーさんの急死からまもなくパリで上演された舞台が評判を呼び、それが今日の評価の礎となりました。私の方から特に言葉を添える必要もないでしょう、「カルメン」、ご堪能ください!

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ビゼー、ジョルジュ:歌劇「カルメン」より第1幕前奏曲

ビゼー、ジョルジュ:歌劇「カルメン」より第1幕前奏曲(CD)

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