一日一曲(87) モンポウ:前奏曲第6番 「左手のための」(コンクール特集 B-2)
本日は、エリザベート王妃国際音楽コンクール1952年ピアノ部門優勝者、アメリカ出身のピアニスト、レオン・フライシャーさんの演奏をどうぞ。
フライシャーさんは1952年の同コンクール後に局所性ジストニアを患い、1960年代に右手の自由を失われたそうです。その後は左手のピアニストとして活動を続けられました。左手のピアニストとしては、日本人のピアニストの館野泉さんが有名ですが、その先輩にあたることになりますね。
2000年代にボトックス療法によってなんと右手が回復し、両手での演奏に復帰されたそうです!天国から地獄まで相当浮き沈みの激しい体験をされたのかな、と想像していますが、これこそ想像を絶するエピソードですね。
ご紹介する作品は、左手のために書かれた曲から。静謐な佇まいが心を打つ小品です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/8114162