一日一曲(752)ブレーメ、ハンス:パガニーニアーナ(特集:29/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その29です。本日はアコーディオン独奏曲です。

 作曲者のハンス・ブレーメさんは、1904年ポツダム生まれのドイツの作曲家です。1922年から1928年までベルリン音楽院でピアノと作曲を学び、活動を開始します。1928年からはシュトゥットガルト音楽院のピアノ教師を務められました。ナチス政権に協力し、1933月にNSDAPに参加、国民革命のスタジアムマッチの音楽を作曲しています(1936年)。戦後は1945年から1949年までトロッシンゲンの音楽教育大学研究所教授、1950年から亡くなるまではにシュトゥットガルト音楽大学教授と活躍されました。ナチス政権への協力の影響はどうだったのか、興味深いところです。

 本曲は、アコーディオンの製作者として傑出した存在であったエルンスト・ホーナー[1886-1965]さんのために書かれた作品とのことです。主題の後に19の変奏が続くという、本シリーズの中でも規模の大きい曲です。これでもか、というくらい、アコーディオンの超絶技巧が繰り広げられます。本曲は「パガニーニの主題による演奏会用練習曲」という副題がつけられています。アコーディオンの世界でも、本曲はプロとアマを分ける「試験曲」に位置付けられているかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ブレーメ、ハンス:パガニーニアーナ

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