一日一曲(836)バベル、ウィリアム:ソナタ第1番 ト短調

 本日は、没後300年(1723年9月23日没)を迎えらえたイギリスの作曲家兼鍵盤楽器奏者、ウィリアム・バベルさんの曲をご紹介します。

 バベルさんば1690年に生まれ、ドルーリー・レイン王立劇場のファゴット奏者だったお父様から音楽の手ほどきを受けました。5歳年上に大作曲家ヘンデルさんがいらっしゃり、親しかったとのことです。オルガンの腕前はヘンデルさん以上だったという話も伝わっています。残念なことに33歳の若さで早逝されました。不摂生だったということです。
 
 遺された作品は、専門だった鍵盤楽器ための作品の他、ヴァイオリンやオーボエなどの作品もあります。長生きされていらっしゃれば、さらにいろいろな楽器を使った作品も書かれていたかもしれません。

 本曲はリコーダーとリュートのためのソナタです。リュート部分はチェンバロでも弾かれることがあるかもしれません。ソナタとしては珍しく7楽章形式となっています。これだけ楽章が多いと、「組曲」と名付けられることが多いような気もしますが、バベルさんの中では本曲は「ソナタ」だったということなのでしょう。速い動きの曲と遅い動きの曲が交互にあらわれると思いきや、緩急急緩急緩急という構成になっています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
バベル、ウィリアム:ソナタ第1番 ト短調

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