一日一曲(874)クノール、エルンスト=ローター・フォン:ヴァイオリン・パルティータ ト短調

 本日は、没後50年(1973年10月30日没)を迎えらえたドイツの作曲家、エルンスト=ローター・フォン・クノールさんの曲をご紹介します。

 クノールさんは1896年にドイツ西部の街アイトルフで生まれ、ボンで育ちました。1907年にケルン音楽院に進学し、音楽を真びます。卒業後は兵役を経て、1919年にハイデルベルク音楽アカデミーのヴァイオリン教師となり、1920年にはハイデルベルク室内管弦楽団協会を設立し、活動されました。ヒトラー時代にはドイツ国防軍の少佐に昇進したこともあったようですが、戦後も何とか活動は続けられたようです。1961年にはドイツ連邦共和国功労大勲章を受章されています。

 本日の曲はヴァイオリン独奏曲です。「無伴奏ヴァイオリンパルティータ」というと、バッハの3曲が超有名ですが、劇的な本曲もバッハに負けない光を放っています。特にシャコンヌ形式で書かれている第3楽章は、民謡「Es geht eine dunkle Wolk(暗雲が立ち込めています)」を用いた変奏曲で、バッハのシャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番の終楽章)と並ぶ傑作と言えるでしょう。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クノール、エルンスト=ローター・フォン:ヴァイオリン・パルティータ ト短調

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