一日一曲(1328)アルフテル、ロドルフォ：ピアノソナタ第1番
本日より、一昨日UPしました作曲家が所属していたグループ「スペイン8人組」の他のメンバーの方々をご紹介します。「スペイン8人組」特集（2回目）ということになります。本日ご紹介する作曲家ははロドルフォ・アルフテルさんです。
アルフテルさんは1900年にスペインの首都で生まれました。お父様はドイツ人、お母様はカタルーニャ人でした。お母様の方に音楽の素養があったようで、その母の影響で音楽家になったとのことです。なお、弟のエルネスト・アルフテルさんも作曲家になられました（こちらは明日ご紹介する予定）。なお、作曲については独学だったそうです。スペイン内戦時には共和国政府の宣伝部で働いていたため、共和国政府の敗北後メキシコに亡命しました。メキシコでは国立音楽院の教授を務めるなど、活躍されました。1963年以降帰国を許され、グラナダとサンティアゴ・デ・コンポステーラで指導に当たると共に、クエンカとマドリードの音楽祭に参加されました。1986年にはスペイン音楽大賞を受賞していらっしゃいます。1989年に87歳の誕生日を目前にメキシコで生涯を閉じられました。
本日の曲は「ピアノソナタ第1番」です。1947年、作曲者47歳の時の作品です。ピアノソナタはほかに少なくとも第2番と第3番の2曲を作曲されています。第1番は3楽章形式の曲です。第1楽章では短調の第1主題と長調の第2主題の対比が面白く聴こえます。個人的には第2楽章のちょっと不思議感のある響きが印象的でした。第3楽章はピアノが快活に動き回ります。約11分の比較的小さなソナタです。
NML（ナクソス・ミュージック・ライブラリ）より（NML会員以外の方でも無料で試聴できます）
アルフテル、ロドルフォ：ピアノソナタ第1番
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