一日一曲(1781)スタッキー、スティーヴン:ヴァイオリンソナタ

 本日は、没後10年(2016年2月14日没)を迎えらえた(国名)の作曲家、スティーヴン・スタッキーさんの曲をご紹介します。

【スティーヴン・スタッキー:現代アメリカを代表する作曲家の一人であり、緻密な構成と色彩豊かな響きで知られるパルツァー賞受賞者】
 スティーヴン・スタッキーは、1949年10月27日にアメリカ合衆国カンザス州ハッチンソンで生まれました。その後、テキサス州アビリーンで育ち、ベイラー大学とコーネル大学で音楽を学びました。1978年から1980年までウィスコンシン州のローレンス大学で教鞭を執った後、母校であるコーネル大学の教職に就きました 。コーネル大学では現代音楽グループ「Ensemble X」を創設し、2014年に退職するまで作曲科の教授として後進の育成に尽力しました。また、イーストマン音楽学校やカリフォルニア大学バークレー校などでも教鞭を執っています。スタッキーの活動は作曲だけに留まらず、指揮者、作家、講師としても多才な顔を持っていました。1988年から2009年という長きにわたり、ロスアンゼルス・フィルハーモニックのコンポーザー・イン・レジデンスを務めたほか、2005年から2009年にはニューヨーク・フィルハーモニックのコンサートシリーズのホストも担当しました。1981年に出版した著書『ルトスワフスキとその音楽』では、デームズ・テイラー/ヴァージル・トムソン賞を受賞しています。作曲家としての最大の栄誉の一つであるプルリッツァー賞(音楽部門)は、2005年に『管弦楽のための協奏曲第2番』で受賞しました。長年にわたりアメリカ音楽界の重鎮として活躍を続けましたが、2016年2月14日、ニューヨーク州イサカ(コーネル大学の所在地)にてその生涯を閉じました。

【本日のご紹介曲:ヴァイオリンソナタ(2013年)】
 この作品は、ヴァイオリニストのチョーリャン・リンの依頼によって2013年に作曲されました。初演は同年8月16日、カリフォルニア州ラ・ホヤにて行われています。スタッキー自身は、この曲を書くにあたってドビュッシーのヴァイオリンソナタを「向き合うべき作品」として意識していました。直接的な模倣ではないものの、即興的で幻想的なナラティブ(語り口)と、古典的な構築原理のバランスという側面において、ドビュッシーから大きな示唆を受けています。

【聴きどころ】
1)対照的な表情を持つ第1楽章
 穏やかで叙情的なスロー・セクションと、力強く、時には遊び心にあふれた活発なファスト・セクションが交互に現れる構成が特徴です。
2)深い感情を湛えた中間楽章(間奏曲)
 第1楽章と第3楽章を繋ぐこの楽章は、一見スケッチのように短いものの、その短さの中に驚くほど深い感情が込められています。
3)変幻自在なフィナーレ
 最終楽章(スケルツォーフィナーレ)は、断片的なスケルツォで始まり、力強い「アレグロ・コン・フォーコ(炎のように)」や物憂げなメロディを経て、最後はぶっきらぼうな自信を見せて締めくくられます。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
スタッキー、スティーヴン:ヴァイオリンソナタ

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