一日一曲(1801)グッリン、ペーター:フィンランドのワルツ

 本日は、昨日の作曲家の次男である、作曲家兼サクソフォン奏者、ペーター・グッリンさんの曲をご紹介します。

【ペーター・グッリン:父から受け継いだ巨躯の楽器を自在に操り、モダンな響きの中で独自の静謐を追求した継承者】
 ペーター・グッリン(Peter Gullin)は、1959年4月12日、イタリアのミラノにて、ラーシュ・グッリンとベリット・グッリンの次男(第二子)として生まれました。幼少期より父の音楽に囲まれて育ち、父ラーシュは彼の誕生を祝して名曲「Peter of April」を書き下ろしています。
 1970年代からプロとしての活動を開始。父と同じバリトン・サックスを選択しましたが、その演奏スタイルは父の模倣ではなく、よりコンテンポラリーで内省的な要素を深めたものでした。自身のリーダー・グループを率い、スウェーデンやデンマークを中心に北欧各地のジャズ・シーンで活躍。作曲家としても非凡な才能を見せました。
 1990年代には『Tenderness』や『Untold Story』といったリーダー作をリリースし、独自の叙情性を確立しました。父の遺志を継ぎつつも、独自の音楽的風景を描き続けましたが、2003年10月7日、スウェーデンのウプサラにて44歳の若さでこの世を去りました。

【本日のご紹介曲:フィンランドのワルツ(Finnish Waltz / 1998年発表)】
 アルバム『Untold Story』に収録された、叙情味あふれるオリジナル曲です。

【聴きどころ】
1)北欧的な哀愁を帯びた3拍子
 フィンランドの風景に触発されたかのような、どこか懐かしく、寂寥感のあるワルツのリズムが印象的です。
2)父とは異なるモダンなアプローチ
 伝統的なジャズの枠組みを守りつつも、より自由で浮遊感のあるアドリブ・ラインを楽しめます。
3)空間を活かした演奏スタイル
 音を詰め込みすぎず、休符や余韻を大切にするペーター特有の「静けさ」の表現が光ります。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
グッリン、ペーター:フィンランドのワルツ

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