一日一曲(1332)マンテコン、フアン・ホセ:サーカス

 本日は、スペイン8人組特集の第6回です。本日はフアン・ホセ・マンテコンさんの曲をご紹介します。

 マンテコンさんは1895年にスペイン北西部の街ビーゴで生まれました。スペイン8人組の中では最年長者にあたります。マドリードでバカロレア()を取得し、教育、法律、哲学、文学を学び、1912年に州の公務員となり、以後引退するまでその職を全うしました。音楽については、私的な領域で行われていたということで、恐らく趣味の一つとしてされていたのでしょう。ただ、スペイン8人組に参加するほどでしたので、かなりの腕前?だったのでしょう。今日では2足目のわらじの方で名が残っていらっしゃいます。スペイン内戦後、共和国政府がすべての公務員を異動させたことに伴い、バルセロナに移りますが、その後マドリードに戻り、同地で活躍することとなりました。1940~60年代は歌の教育への分野で活躍されていらっしゃいます。1964年、68歳でマドリードで亡くなられました。

 本日の曲はピアノ曲「サーカス(circo)」です。1921年、作曲者26歳の時の作品です。3曲から構成されていて、各曲には以下のようなタイトルが付けられています。

第1曲:コオロギのセレナーデ
第2曲:悲しげなクマ
第3曲:蚊のワルツ

 全体の題の「サーカス」と各曲のタイトルとが、ちょっと不調和な気もしますが…。それぞれの曲では題名の昆虫や動物の様子が描写されています。第1曲のコオロギは、「そんなもんか」、という個人的感想ですが、第2曲及び第3曲は「なるほど!」という感じでした。特に第3曲は面白く聴けました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
マンテコン、フアン・ホセ:サーカス

マンテコン、フアン・ホセ:サーカス(MP3ダウンロード)

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