一日一曲(1010)フラー=ミュンヒ、フランツ:リコーダー協奏曲第7番「Symphonische blatter」
本日は、生誕100年(1924年3月2日生)を迎えらえたスイスの作曲家、フランツ・フラー=ミュンヒさんの曲をご紹介します。
フラー=ミュンヒさんはスイスのヴィンタートゥールで生まれました。バーゼル音楽院で音楽理論、和声法、対位法を学びましたが、すぐには音楽の道に進まず、美術品商学の研究に着手します。1965年から1973年までチューリッヒ大学で音楽学の講義に出席しました。1976年、ドイツのフライブルク・イム・ブライスガウにあるエレクトロニック・ミュージック・スタジオで追加のトレーニングを受け、本格的に音楽の道に進むことになりました。グラフィックスコアの制作や新しい楽器の開発など、広範囲にわたる実験を行っています。2010年9月、マルグリット・ステエラン作曲賞を受賞しましたが、翌月に86歳で亡くなられました。
本日の曲は、リコーダー協奏曲第7番です。「Symphonische blatter」というタイトルがつけられています。ゆったりとした流れの曲で、リコーダーの響きが尺八のように聴こえる部分もあります。ちょっとつかみどころを見つけにくい曲ですので、しっかり聴くのには苦労する曲かもしれません。
本曲の録音は2009年スイスで行われていますから、あるいは作曲者も立ち会っていらっしゃったかもしれませんね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フラー=ミュンヒ、フランツ:リコーダー協奏曲第7番「Symphonische blatter」
フラー=ミュンヒ、フランツ:リコーダー協奏曲第7番「Symphonische blatter」(CD)