一日一曲(1849)カプースチン:チェロ協奏曲第2番

  本日は2020年の今日亡くなられたカプースチンさん没後6周年にあたりますので、カプースチンさんの作品をご紹介します。

【本日のご紹介曲:チェロ協奏曲第2番Op.103】
 本曲は2002年に作曲されました。クラシック音楽の伝統的な美しさと、ジャズの躍動的なグルーヴが完璧に融合した名作と評価されています。
 この作品は、チェロの豊かな響きを最大限に活かしながら、全編を通じて爽快でエネルギッシュな世界観が繰り広げられます。カプースチンの「私の音楽は常に快活に響くべきだ」という言葉通り、聴く人を自然と明るい気持ちにさせてくれる魅力に満ちています。
 作品は以下の3つの楽章から構成されており、全体で約24分の聴き応えのある作品です。
  第1楽章:Allegro non troppo(軽快でスリリングな展開)
  第2楽章:Lento(ロマンチックで美しいバラード)
  第3楽章:Allegro assai(圧倒的な疾走感とフィナーレ)

【聴きどころ】
1)クラシックの楽器が奏でる「本物のジャズ・グルーヴ」
 クラシックの協奏曲でありながら、まるで一流のジャズ・セッションを聴いているかのようなスウィング感とドライブ感を味わえます。チェロが刻むリズミカルなフレーズや、弦楽オーケストラが一体となって生み出す立体的なスリルは、理屈抜きに心が躍るポイントです。
2)第2楽章で魅せる、うっとりするほどロマンチックな旋律
 激しいリズムだけでなく、胸に深く染み入る美しいメロディもこの曲の大きな魅力です。特に第2楽章(Lento)では、チェロがまるで極上のジャズ・バラードを歌い上げるかのように、チャーミングで甘美なメロディを優美に奏でます。そのとろけるような美しさは、時間を忘れて聴き入ってしまうほどです。
3)楽譜に緻密に書き込まれた「即興演奏風」の超絶技巧
 一聴すると、その場で自由にアドリブ(即興演奏)をしているかのように聴こえますが、実はこれらはすべてカプースチンによって音符が細かく楽譜に書き込まれたものです。チェロの音色に巧みに組み込まれたジャズ特有のニュアンスや、弓や楽器を駆使した多彩なテクニックなど、演奏者の息をのむような高い技術と遊び心あふれる表現に注目です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:チェロ協奏曲第2番

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