一日一曲(990)ヴェックマン、マティアス:パルティータ第1番ニ短調

 本日は、没後350年(1674年2月24日没)を迎えらえたドイツの作曲家、マティアス・ヴェックマンさんの曲をご紹介します。

 ヴェックマンさんは1616年にドイツのテューリンゲンのニーダードルラで生まれました。ドレスデンでハインリヒ・シュッツ率いるザクセン宮廷楽団において、少年聖歌隊員として音楽教育を受け、さらにハンブルクの聖ペーター教会にて、名高いヤーコプ・プレトリウスにオルガンを師事しました。1637年にシュッツに同行してデンマークを訪れた後、1638年から1642年までザクセン選帝侯の宮廷オルガニストを務め、(三十年戦争中の)1647年までにデンマークに復帰しています。1649年から1655年まで最後のドレスデン入りを果たし、ザクセン選帝侯が催した演奏対決でヨハン・ヤーコプ・フローベルガーと出逢います。二人は親友同士となり、終生にわたって互いに書簡を取り交わしたとのことです。演奏対決の後の1655年に、ハンブルクの聖ヤーコプ教会専属オルガニストの称号を与えられ、余生を同地で過ごされました。音楽団体「コレギウム・ムジクム」を創設するなど精力的に活動されていらっしゃいます。

 本日の曲はチェンバロ独奏曲「パルティータ第1番ニ短調」です。ヴェックマンさんは大バッハさんより少し前の時代の生まれですが、バッハ以前にこんなパルティータが存在していたとは、今回初めて知りました。ヴェックマンさんは、残念ながら少し忘れられている存在ですが、もっと光が当たっても良いように、本曲を聴いて思いました。他の曲も色々聴いてみたい作曲家です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴェックマン、マティアス:パルティータ第1番ニ短調

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