一日一曲(1972)カプースチン:ピアノ三重奏曲第2番
NMLの障害も治りました。本日からは以前と同じようにNMLにある音源も含めて紹介をしていきます。
本日はカプースチンさんの月命日ですので、カプースチンさんの作品をご紹介します。
【本日のご紹介曲:ピアノ三重奏曲第2番 Op.142】
本曲は、2010年に作曲された、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための室内楽作品です。
クラシック音楽の伝統的な形式とジャズの和声・リズムを融合させた独自の作風で知られるカプースチンですが、この作品では、華麗な技巧や軽快なスウィング感だけでなく、叙情的な旋律や複雑な和声の移り変わりにも大きな魅力があります。
2009年に作曲された《ピアノ三重奏曲第1番 作品136》に続く作品で、円熟期のカプースチンならではの洗練された音楽が展開されます。ピアノのジャズ的なリズムと、ヴァイオリン、チェロの豊かな歌心が交錯し、3つの楽器が互いに刺激し合いながら、独特の音楽世界を生み出しています。
全3楽章からなり、演奏時間は約19分です。
<第1楽章:Moderato(モデラート)>
落ち着いたテンポで始まり、独特のリズムや音の重なりによって、どこか都会的で洗練された雰囲気が生まれます。流れるような叙情的旋律と、ジャズ特有のリズムや和声が交互に現れ、3つの楽器が巧みに対話を繰り広げます。従来のカプースチン作品よりも変化に富んだ楽想が印象的な楽章です。
<第2楽章:Largo(ラルゴ)>
ゆったりとしたテンポの中に、ブルースを思わせる和声と繊細な感情表現が広がります。ヴァイオリンとチェロの柔らかな響きにピアノの豊かな和声が重なり、静かな叙情とジャズの自由な雰囲気が共存しています。和声進行の意外な展開も魅力で、カプースチンの内省的な一面が感じられます。
<第3楽章:Allegro(アレグロ)>
軽快で躍動的なリズムが展開される終楽章です。ピアノの鋭いリズムと弦楽器の敏捷な動きが絡み合い、3つの楽器がエネルギッシュな掛け合いを繰り広げます。ジャズ的な推進力を保ちながらも、意外性のある楽想が次々と現れ、最後は唐突とも感じられる独特の終結を迎えます。
【聴きどころ】
1)クラシックとジャズの自然な融合
スウィング感やブルース的な和声を取り込みながら、緻密に構成された室内楽として成立している点が魅力です。
2)第2楽章の繊細な叙情と豊かな和声
穏やかな旋律の背後で移り変わる複雑な和声に耳を傾けると、カプースチンの奥深い音楽性が感じられます。
3)3つの楽器による鮮やかな掛け合い
ピアノのリズムに弦楽器が応答し、ときには主導権を交代しながら進む、室内楽ならではの緊密なアンサンブルが楽しめます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:ピアノ三重奏曲第2番
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